Fidelity-Research(FR)は、1964年に池田 勇氏が設立したカートリッジ・トーンアームのブランドです。
池田氏はかつてグレースに勤務しF-8シリーズの前身のF-7シリーズを手がけたようですが、サラリーマンとしての、設計・製作にあき足らず独自の製品を開発すべく一大決心をして、自分で会社を起こしたのがフィデリティー・リサーチ(株)です。
最初の製品であるカートリッジFR-1とトーン・アームFR-24が大ヒットして皇室にまで採用されました。
1978年頃に発売されたFR-7は世界で始めての空芯4極構造は日本とアメリカ(アメリカ特許証)で特許を取得しましたが、色んな悪条件が重なって1985年前後には閉鎖せざるを得ない状況になりました。
しかし、アナログ再生と設計技術者としての情熱は冷めず、イケダ・サウンド・ラボラトリーズ(有)を起こし、FR時代に遣り残したことを今度は会社経営などという制約なしに再開して、その結果開発したのがカートリッジ イケダ9シリーズとトーン・アームIT-407、IT-345です。全ての設計は勿論、最終組み立て、調整は池田氏自身の手でなされています。
また、フィデリティ・リサーチのメンテの一部は現在イケダ・サウンド・ラボズが行っています。
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